2005-08-01から1ヶ月間の記事一覧

フランス革命の流れ(その2)

三部会は1789年5月5日にヴェルサイユで開かれ、その議員の数は、第一・第二身分議員がそれぞれ約300名、第三身分議員が約600名、合計約1200名でした。聖職者議員の中には、改革に理解を示す下級聖職者も多く、第三身分の中には、ミラボーやシエイエス神父な…

フランスの市民革命

フランス革命の流れ(その1)

旧制度(アンシャン=レジーム)と呼ばれるフランス革命前の社会は、その正当性をほとんど失っていた伝統的な身分制度を残していました。第一身分の聖職者、第二身分の貴族様々な特権を持つのに対して、市民や農民等の第三身分の平民は生産し、経済を支えて…

フランスの市民革命

フランス革命の流れ

それでは、本日はベルサイユの薔薇で有名な、フランス革命の流れについて説明したいと思います。先日、アメリカ独立宣言がこのフランス革命について影響を与えたことを、お話しました。この結びつきについて詳しくお話したいとおもいます。 このブログの説明…

フランスの市民革命

アメリカの政治システム

アメリカの政治システムはこのアメリカ独立戦争の動きの中で生まれました。ですから、アメリカの政治システムについてもここで説明したいと思います。 先に説明したとおり、植民地たるアメリカに対して、イギリス本国が高い税金を課すようになりました。そこ…

アメリカの市民革命についての考察

先日も話をしましたが、このアメリカの市民革命具体的にはアメリカ独立宣言で、現代に言われる人権の内容に近いものができあがりました。 このアメリカ独立宣言には、生命・財産および幸福追求の権利という自然権(法ができる前から天から自然に与えられた権…

アメリカの市民革命

市民革命の流れ

1620年、スチュアート朝の絶対王政から逃れ、信仰の自由を求めてイギリスの清教徒(ピューリタン)が、メインフラワー号に乗ってヴァージニアの北部に渡航し、この時メインフラワー号上で、代議政治の確立を誓約し、その後、1732年までに、13の植民地がアメ…

アメリカの市民革命

考察

先日、イギリスにおける市民革命は、人権の発生となる出来事と話ましたが、しかしその内容は現在の我々が知っているような人権の内容とは違っていることに注意する必要があります。 まず、1215年のマグナカルタについては、王に対する諸侯が身分の特権を守る…

イギリスの市民革命の考察

考察

このように、イギリスの市民革命は、人権の発生の歴史でもあるといえます、そこでこれからは人権の歴史という側面も意識しつつ述べていきたいと思います。

イギリスの市民革命

市民革命の流れ

それでは、このイギリスの市民革命について説明したいと思います。まず、1215年のマグナカルタが出されます。これは、王に対して諸侯たる貴族が、自分の身分の特権を保障するために作った一番古い憲法と言われているものです。 そして1628年、市民派は権利請…

イギリスの市民革命

市民階級(ブルジョワジー)

絶対君主の圧制に対して自由を求めて立ち上がった市民。 このブログの説明 社会の勉強の仕方ブログランキング参加中なので、良ければ にクリックお願いします。

絶対王政

王権神授説のもとでなされた主張で、古代、中世は君主・国王であっても伝統や、慣習に従うべきとされていたのに対し、王権を制限するのは、この地上においては存在しない、つまり王権は絶対であるとされた。この絶対王政の表れとして、常備軍、重商主義があ…

王権神授説

17世紀〜18世紀にヨーロッパで唱えられた理論で、国王はその権力をローマ教会を介してではなく、直接神から授けられたとし、それゆえ国王の権力は神以外の何者にも制限されないという主張がなされた。

大憲章(マグナカルタ)

1215年、貴族階級の人々が自分達の特権を守るため、国王である、ジョン王に承認させた69項目の憲章。

イギリスの市民革命

イギリスの市民革命を、お話する前にこの時代の背景を語るうえで、知っておく必要のある言葉がいくつかあるので、まず言葉そのものについて解説したいと思います。 用語解説

立憲主義の歴史

先日は、立憲主義の話をしました。そして、その中でフランス人権宣言の話もでてきました。このような、立憲主義の考え方が生まれた時代を、市民革命の時代または、近代市民革命期といいます。 この、市民革命とは、簡単に言うと、それまでの国王による人の支…

立憲主義

このように、みてみると、憲法とは、国家権力を制限して人権を保障するものと言うことがいえます。 このように、憲法で権力を法的に制限して、憲法に基づく政治を行うことを、立憲主義といいます。この、立憲主義に基づく憲法は、人間の権利・自由の保障と、…

ドイツ憲法

先日は、日本国憲法を守べき人は公務員等の権力者であり、国民には守る義務は無いといいました。 では、他の国の憲法も国民が守る義務はないのでしょうか? 実は、ドイツの憲法では、国民に憲法を守れということを強制しています。このこと、少し難しいです…

スピンオフ 郵政民営化法案の参議院の否決の伴う、衆議院解散と総選挙について

先日、郵政民営化法案の参議院否決にを理由に、小泉潤一郎首相が、衆議院解散を宣言し、8月30日に選挙を公示し、9月11日に衆議院総選挙の投票日となることが決まりました。(続きはこちら) このブログの説明 社会の勉強の仕方ブログランキング参加中なので…

スピンオフ

最近、流行の言葉として、スピンオフまたは、スピンアウト(映画、ドラマ等の主人公とは違う脇役のサブキャラクターを主人公にしたもの)という言葉を使い、この日本国憲法の話を中心とした、社会の勉強をメインと捉えて、それとは異なる、現代社会の動きに…

憲法尊重擁護義務

さて、ここでもう一度、憲法を守るべき義務を負うのは誰だったか確認しましょう。前にも述べました憲法99条を見て下さい。 〔憲法尊重擁護の義務〕 第99条 天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ…

憲法の性質

さて、先日の事例1について、何が問題になるのか?まず、この事例の中では、国会議員の発言に、「多数決で正当な選挙により選ばれたのであるから、どんな法律を作っても国家議員は良いのだ」という内容の発言がありました。 皆さんも、このような体験が無か…

憲法の性質

先日は、なぜ、日本国民には憲法に反対することも出来るのかという質問で終わっていたと思います。その答えの手がかりになるものととして、次のような出来事について考えてみます。事例1 「 ある年に、近年の不況が続くなか、赤字財政であり、かつ将来の国…