アメリカの政治システム
アメリカの政治システムはこのアメリカ独立戦争の動きの中で生まれました。ですから、アメリカの政治システムについてもここで説明したいと思います。
先に説明したとおり、植民地たるアメリカに対して、イギリス本国が高い税金を課すようになりました。そこで、そんな高い税金はとても払えないということで、アメリカに住んでる人々がイギリスとは手を切って独立することになります。ですから、アメリカは独立するときには、議会、とくにイギリス議会は信用ならない、とんでもない法律をつくると考えていたのです。このように、議会はそもそも信用ならないという発想がアメリカの独立の根本にはありました。
そこで、アメリカという国は、議会に対していかに歯止めをかけるかという発想があります。最初から、法律をあまりあてにはしていません。議会に歯止めをかけようと、憲法による人権保障を徹底しています。このことが、アメリカの政治の特徴である議会と行政と裁判所は対等であるとする三権分立に現れています。議会とホワイトハウスは対等な関係になっています。
つまり、アメリカ大統領制では、議会とホワイトハウスは真っ向から対立し、抑制し、反発しあう関係にあるということができます。
このように、徹底した三権分立システムを採用していているがアメリカの大統領制というシステムなのです。
これに対して、日本の場合は、議院内閣制を採用していますので、議会である国会で多数を占める第一党の党首が内閣総理大臣になりますから、国会と内閣が密接に繋がっており関連した協力関係にあります。
なぜ、このような違いがあるかといえば、この議院内閣制は実はイギリスから輸入した制度だからです。
このように、日本国憲法は第二次世界大戦、太平洋戦争後、人権部分を含む根本はアメリカから持ってきていますが、統治機構に関するいくつかの部分はイギリスから持ってきているものがあります。つまり、日本国憲法は、各国の憲法の寄せ集めてできています。だから、日本国憲法は難しいといえるのです。日本国憲法は、発想のかなり違うイギリスの議院内閣制とアメリカ憲法の様々なシステムが一緒になっているために、互いに矛盾衝突もあったりして難しいものになっているのです。
ですので、日本国憲法わ勉強するときには各国の憲法と比較しながら、勉強する必要があるため、各国の歴史も知っておく必要があるのです。
参考文献
ブログランキング参加中なので、良ければ
にクリックお願いします。