〔No.58〕
次のAからEまでの文章の( )内に語句群から適切な語句を入れるとともに,これらの文章を【①】から【⑤】までに正しく入れると,間接正犯の実行の着手に関する文章となる。【③】及び【⑤】に入る文章の組合せとして正しいものはどれか。

「【①】。これに対し,【②】。さらに,【③】。しかし,この考えに対しては,【④】という批判があり得る。そこで,【⑤】。」

A 実行の着手時期と未遂処罰の時期とを切り離し,( )を未遂処罰の時期の問題と理解すれば,( )の行為に実行の着手を認めながら,( )の行為による( )の時に未遂犯が成立すると解することができる
B 未遂犯を結果犯と解し,( )に実行の着手時期を求め,間接正犯の実行の着手時期についても,利用行為の結果として( )が認められたときと解すれば,( )の行為を基準に考えることとなろう
C ( )の行為による( )の時が実行の着手時期となるので,実行の着手時期と実行行為の時期が分離し,実行の着手を実行行為の開始とすることができない
D ( )の時に実行の着手を求め,実行の着手は未遂犯としての可罰性の発生時期を指すにすぎないと考えれば,( )の行為を処罰対象である実行行為としつつ,( )の行為を基準として実行の着手を認めることができる
E 未遂犯を挙動犯的に理解し,( )に実行の着手時期を求め,間接正犯の実行の着手時期についても,利用者の利用行為の開始により( )が認められたときと解すれば,( )の行為を基準に考えることとなろう

【語句群】
a 結果じゃっ起の切迫した危険の発生 b 被利用者 c 利用者 d 結果 e 行為 f 結果発生の現実的危険性を含む行為の開始
1.③A⑤E 2.③B⑤A 3.③B⑤D 4.③D⑤A 5.③E⑤D