下記アからクまでの文章を,次の文章の【①】から【⑦】までに正しく入れると,文書偽造罪〔N o . 4 6 〕
における文書の「作成者」の意義に関する記述となる【①】から【⑦】までに入る文章の組合せとして。
正しいものは,後記1から5までのうちどれか。
「文書の『作成者』について【①】と解する見解がある。この見解に対しては,他人の承諾を得て,
その名義の文書を作成した場合でも文書偽造罪が成立してしまうとの批判がある。それには【②】と,
の反論が考えられる。もっとも,これに対しては,文書偽造罪は社会的法益に対する罪であって名義人
個人の利益に対する罪ではないので不合理であるとの再批判があり得る。
また,文書の『作成者』について【③】を根拠として【④】と解する見解や【⑤】を根拠として, ,
【⑥】と解する見解があるが『作成者』を【④】とする見解に対しては【⑦】との批判があり得, , ,
『作成者』を【⑥】とする見解に対しては,例えば公序良俗に反する文書でも,名義人本人が作成した
のであれば偽造文書ではないはずだとの批判があり得る」。
ア文書の効果が帰属する者である
イ現実に文書の作成行為を行った者である
ウ文書に表示された意思の主体である
エ名義人の承諾があれば,違法性が阻却される
オ名義人が責任を負えば,文書に対する信頼は害されないこと
カだれの意思・観念の表示であるかが,文書において重要なこと
代理人が権限を逸脱して文書を作成した場合でも,第三者が善意者保護規定により保護されるとき
には有形偽造が成立しないことになるのではないか
代理人が権限を濫用して文書を作成した場合にも有形偽造が成立することになるのではないか
1.①イ③オ2.②エ⑥ウ3.③カ⑦キ4.④ア⑤カ5.④ウ⑦ク