〔No.44〕上記学生AないしCは,上記事例について討論を行い,以下のアないしオの発言を
した。このうち,学生Aの採る見解に対する批判として適当なものの組合せはどれか。
ア君の見解は,乙も丙も,殺人罪の構成要件上,「人」であることに変わりがない
ということを無視している。
イ君の見解は,客体の錯誤と方法の錯誤とが明確に区別できることを前提としてい
るが,その区別は必ずしも容易ではない場合がある。
ウ君の見解によると,乙がその後しばらくして死亡した場合,丙について成立する
罪名が変わってしまう。
エ君の見解によると,甲が意図した以上の数の故意犯が成立することを認めること
になる。
オ君の見解によると,丙のほかに丁にも弾丸が命中して,丙も丁も同時に死亡した
場合,だれに対して故意犯が成立するのかが不明だ。
1.ア,イ2.ア,ウ3.イ,エ4.ウ,オ5.エ,オ